企画展《迎光 Enlight》1
キュレーター:沈伯丞
アーティスト:呉燦政、沈昭良、邱昭財、陳乂、陳萬仁、彭一航、鍾順龍
世界各地の創世神話がすべて「光」の誕生から始まるように、「光」は人類文化の発展に深甚な影響を与えてきました。美を追求することは、人類が芸術の創造を通じて「スピリチュアルな光」を求める行為にほかなりません。人類と光との演繹的な関係をテーマとする企画展「迎光Enlight」では、複数のアーティストたちが「光」の審美的体験の本質と演繹性について思索し、「光」と美の創造との関係を表現しています。あなたもぜひ、「光」のもつ精神性と芸術的創造との関係を探求してみてください。展示作品のうち、沈昭良氏の《Stage》シリーズ、鍾順龍氏の《星雨》シリーズ、彭一航氏の《黯光》シリーズでは、異なる世代における写真作品の様相を見て取ることができます。写真が光の影像について考察した芸術であるならば、邱昭財氏の《光・景》や陳乂氏の《曳》などの機械装置作品は、光の動態性や塑像性をとらえた芸術です。現代デジタルメディアが放つ光や映像は、人類の発明した発光ダイオード技術が生み出した「新たなリアリティ」です。呉燦政氏の《台湾サウンドマッププラン-データベースバージョン》や、陳萬仁氏の《夜行蟲》は、天空の光を見上げていた人類が、テクノロジーメディアの光を見つめる存在に転化したことを示唆する作品です。
企画展「迎光Enlight」は、「光」を付属要素として創造されたアート作品の展示企画ではありません。この企画は、「光」の精神性の本質を模索しようとする、より実験的な試みなのです。企画展「迎光Enlight」はこのようなコンセプトに基づいて、長い歳月の中で繰り広げられてきた「人」の「光」に対する追求、探索、超越の歴史と創造の過程に迫る展示会です。